スウェーデンのSharkmobスタジオが開発中のエクストラクションシューター『Exoborne』は、エクストラクションシューター分野に革命を起こすべく、ハイテクアクションと天候による困難という要素を織り込んだ個性的な作品となっている。
本作では、プレイヤーが強化外骨格「エグゾ・リグ」をまとい、熾烈な争いに身を投じていくことになる。 手ごわい敵と対決し、極限の状況で脱出を成し遂げねばならないこともあるだろう。
そのうえ空には気象災害級のトルネードが巻き起こり、オープンワールドの戦場を死の罠に変えてしまう。
混沌たる世界
『Exoborne』はおなじみのエクストラクションシューターの様式をとりつつも、SF要素でひねりを加えている。舞台は近未来の地球。気象災害で荒れ果てた世界で、プレイヤーは「リボーン」と呼ばれる生存者になり、廃墟に残された資源やテクノロジーの遺物を求め、あえて危険地帯へ踏み込んでいく。
『Exoborne』が特徴的なのは、「サスペンスに満ちたアクション」に主眼を置いている点だ。プレイヤーはエグゾ・リグを着用することで、自然の猛威と戦いつつ敵対的な人間やロボットをも撃退できる超人的な能力を得ている。
このゲームでは世界そのものが独立したキャラクターになる。
このゲームでは世界そのものが独立したキャラクターになる。プレイヤーはいくつものマップを探索し、点在する小さな町や高度なテクノロジー施設を訪れる中で、さまざまな敵に出会うだろう。こちらを見つけたとたんに襲いかかってくる敵対的な機械。同じ資源を狙うライバルのスカベンジャー。一瞬にして致命的な障害に変わる予測不能な天候。
マッチを重ねるにつれ、さらに危険な天候も出現する。雷嵐は通信を妨害し、落雷は絶え間ない脅威となる。そして巨大トルネードは戦場の地形をほんの数秒で変えてしまう。
エグゾ・リグの力
本作でゲームプレイの中核となるのがエグゾ・リグだ。このハイテクスーツは着用者の筋力や機動力を強化し、携帯フォースシールドやグラップリングフックといった特殊装置で機能を追加することもできる。パラグライダーを付ければ空も飛べるのだ。
各ゲームは、エグゾ・リグを着込んだプレイヤーたちスカベンジャーチームが降下船からランディングポイントへ飛び降りる所から始まる。ここから各プレイヤーはオープンワールドマップを探索し、戦利品箱を漁ったり遭遇した敵を倒したりして道具や新武器を拾い集める。無差別に襲いかかってくるロボットだけでなく、スカベンジャーの持ち物を狙う人間の強盗たちもいる。
開発陣の「能力は持ち物で決まる」という哲学は、ロードアウト選びとリソース管理の重要さとして貫かれている。この過酷な世界では、ツールやアップグレードをいつどのように使うかが生き延びるための鍵となるのだ。
『Exoborne』が従来のシューターと一線を画すもうひとつの特色は、垂直方向にもゲームプレイが展開する点だ。エグゾ・リグの超人的な機動力を使えば、ビルによじ登って偵察や戦闘に有利な場所に陣取ることもできる。
マップを文字どおり縦横無尽に動き回れるのは、他の一般的なシューターにはない特徴といえる。
リグを着け、突入し、脱出しろ
『Exoborne』では、倒されれば集めた戦利品を失うとはいえ、プレイヤーの技量を問わずとっつきやすいゲームになるような配慮もなされている。基本的にはアクションとチームプレイが主体だが、Sharkmobの開発陣は初心者もシューターに慣れたベテランも気軽に参加して、一緒に戦いながらプレイのコツを学べるようにしたいと考えている。
エグゾ・リグを装着し、この混沌たる世界に飛び降りてみれば、エクストラクションシューターに慣れた人にも本作の新鮮さが感じられるだろう。ここでは人だけでなく自然も敵であり、適応し、生き延び、戦利品を持ち帰らねばならない。
『Exoborne』は現在開発中で、PCおよびコンソールでリリースを予定している。