12のプロチームが卓越した技量を競うHonor of Kings Invitational S3がいよいよ幕を開ける。今回から採用されるグローバルバン&ピック制により、Honor of Kings eスポーツの競技シーンは大きく変わることが予想される。
これは各マッチで自チームが一度使ったヒーローは以降のセットで選択できなくなるというルールで、試合に予想外の取り合わせや新鮮な展開が生じることになる。
Honor of Kings Invitational S3は本日2月21日から開幕し、賞金総額30万USドルを賭けて3月1日まで行われる。
S1とS2の優勝チームであるVivo Keyd StarsとBlackshrew Esportは今回予選を突破できなかったため、新たなチャンピオンがどこになるかが見どころだ。
マレーシアのNova Esports、フィリピンのBlacklist International、インドネシアのKagendra、フランスのTeam Vitality、ブラジルのAlpha7 Esportsなど、以前から競技シーンを追いかけていたファンにはおなじみのチームが顔を揃え、王座を狙ってしのぎを削る。
グローバルバン&ピックのしくみ
Honor of Kings Invitationalでは、今回からグローバルバン&ピック制が採用される。一般的なバン&ピックでは毎セット同じヒーローが禁止/選択されることもあるが、グローバルバン&ピックでは自チームが一度使ったヒーローはマッチ終了まで以降のセットではピックできなくなる。
そのためメタが絶えず流動し、プレイヤーやコーチは1セットごとに残りのヒーローを考慮して戦略を適応させる必要が出てくる。トーナメントが進めば1マッチあたりのセット数も増えるので、プレイヤーとしては色々なヒーローを使いこなす技量を試されることにもなる。

ベストオブ7 (Bo7)形式で行われる試合については、勝負が第7セットにもつれこんだ場合「頂上対決」ルールが適用される。この場合、チームのヘッドコーチ、アシスタントコーチ、アナリスト、サポートスタッフもステージに上がることができ、両チームにドラフトピックを決定するための3分間の猶予が与えられる。
この3分間が終了したら、両チームはそれぞれのラインナップをレフェリーに提出しなければならない。時間内に提出できなかった場合は、第6セットのラインナップをそのまま使って最終セットに臨むことになる。
最終セットは両チームとも提出したとおりのラインナップで開始しなければならない。違反したチームはペナルティとして最終獲得賞金から30%を差し引かれ、ゲームはラインナップが提出したものと同一になるまで再スタートされることになる。
さらに、相手チームのラインナップはゲーム開始まで見ることができないため、プレイヤーはその場で作戦を調整する必要がある。両チームのラインナップが偶然かぶる可能性もあるが、その場合は同じヒーローをどう使うかが各選手の腕の見せどころとなるわけだ。
賞金内訳

トーナメントの流れ
Honor of Kings Invitational S3の会場となるのはSM North EDSA’s Block Atrium。今大会からはグループステージもライブ観戦可能で、推しチームの試合を応援できるようになった。
グループステージの試合はラウンドロビン形式、Bo5で行われ、各チームは他の全チームと1回ずつ対戦することになる。
グループステージを勝ち残った8チームは2日間の休憩日ののち、シングルエリミネーション形式のノックアウトステージに挑む。
グループの勝者同士が対決することはなく、また同じグループのチームとは準々決勝まで当たることはない。
ノックアウトステージの試合はすべてBo7形式で、勝負が第7セットにもつれこんだ場合は前述の「頂上対決」ルールが適用される。これまでのセットで使用済み/バン済みのヒーローもピックできるようになるため、スリリングな最終決戦が期待できる。
試合日程

グループステージ – 2月21~24日 :14:00 (GMT+8)試合開始。各日ともBo5形式で3試合
プレーオフ – 2月26~28日 :14:00 (GMT+8)試合開始。各日ともBo7形式で2試合
決勝 – 3月1日:18:00 (GMT+8)試合開始。Bo7形式
観戦するには
Honor of Kings Invitational S3の模様は、『Honor of Kings(オナー・オブ・キングス)』の公式チャンネルに配信される。
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