フランク・ハーバートの代表的SF小説『デューン』のファンにとっては嬉しいことに、gamescom 2024ではFuncomが開発中の期待作MMO『Dune: Awakening』の新トレーラーが公開され、ハンズオンセッションも実施された。
Level Infiniteは同作のエグゼクティブプロデューサー、Scott Junior氏への取材に成功し、『Dune: Awakening』がどのような開幕でプレイヤーを迎えようとしているのか、直接話を聞くことができた。
自由度の高いゲームプレイ
『Dune: Awakening』の舞台は砂に覆われた惑星アラキスだ。プレイヤーはゲームを進める中で同盟を組み、NPCと交流し、いずれかの領家に忠誠を誓い、その過程で絶えず砂漠の厳しさ美しさを体験することになる。
キャラクターはゲーム開始時にカスタマイズ可能で、年齢や髪型はもちろん、瞳の大きさのような細かい部分も変えられる。『デューン』の世界に確かに息づくプレイヤーの分身を作ることができるのだ。
その後、教母との会話を通じてパスと導師を選択することで初期スキルセットが決まる。
映画版の名シーンそのままに、苦痛の箱に手を入れ死の恐怖に耐える、教母の試練に挑むことになる。
始まりは砂漠への不時着
プレイヤーの冒険はアラキスに不時着したところから始まる。ここが過酷な環境であることは降り立つやいなや明らかになる。
ゲーム開始早々に、直射日光下にとどまっていては確実に死ぬという警告が表示される。日陰と水を見つけなければ、待ち受けるのは熱射病による死だ。他にも様々な形でアラキスでの生活を体験できるようになっている。
もちろん砂も重要なポイントだ。開発陣が特にこだわっているのは、キャラクターが地形に接触したときの形状や挙動の変化だ。乗り物で走れば背後に砂塵が巻き上がり、砂の上を歩けば足跡が残る。見た目のためだけではない。他人が残した足跡をたどって後を追うこともできるのだ。
広漠たる砂漠の住人たち
アラキスは初め、いかにも不毛の過酷な砂漠らしく、閑散とした場所のように感じられるだろう。初めは他の人間に遭うこともあまりないが、ゲーム中盤からはそれが変わってくる。
アラキスを探検していくうちに、人が集まる社交場が見つかるようになる。エンドゲームに入り砂漠奥地のマップへ突入すれば、同じエリアで何百人というプレイヤーに遭遇することになるだろう。
プレイヤーがゲームを進めるにつれて、新たな地域のマップが開放される。地域にはそれぞれ個性がありユニークNPCも登場するので、アラキスの違った面を見る機会になる。Scott Junior氏によればローンチ後に新マップの追加が予定されているそうで、探検の楽しみはさらに広がるだろう。
アトレイデス家か、ハルコンネン家か?どちらに付くかは君次第
プレイヤーは自分が選んだ領家に忠誠を誓うこともできる。ポール・アトレイデスのファンなら、アトレイデス家に付き高潔の士として生きるのもいい。
途中で考えを変えて、ハルコンネン家に寝返るのも自由だ。どの領家にもそれぞれ有利な点不利な点があり、ゲーム体験も異なってくる。
また、さまざまな場所に基地を建て複製することもできる。原作や映画にも登場したオーニソプターを作り、アラキスを空路で移動することも可能だ。さらに、あの恐るべきサンドワームも登場して、スパイスを巡る戦いの趨勢を決するのに一役買うことになる。
『Dune: Awakening』 は2025年初頭にPCでローンチされ、PlayStation 5とXbox Series X|Sにも対応予定。現在は公式サイトでベータテストへの参加登録受付中。