『Still Wakes the Deep』はインディーゲームの古典の中でもひときわ個性的な『Amnesia: A Machine for Pigs』『Dear Esther』『Everybody’s Gone to the Rapture』といった作品を世に送り出してきたスタジオ、The Chinese Roomの最新作となる。
『Still Wakes the Deep』は一人称サバイバルホラーで、それも半端なものではない。恐怖、不穏、破滅の予感といった感情について開発陣が蓄えてきた知見のすべてが、一つの戦慄すべき舞台に凝縮されている。誇張ではないかって?では端的な事実を挙げよう。
- 舞台は石油掘削施設
- スコットランド沖
- 時はクリスマス(真冬だけに夜はとても長い)
- 70年代後半
災厄のレシピがあるとしたら、まさにこれだろう。
戦慄のトレーラー
I 見慣れた場所が悪夢へと変貌
災害に見舞われて孤立した石油掘削施設。プレイヤーは不運にもそこに閉じ込められたグラスゴー出身の電気技師Caz McLeryとなり、息詰まるような閉塞感に満ちた施設から決死の脱出を図る――正体不明の何かに追われながら。
頼れるものは隠密行動と機転だけ。背後から迫り来るものが何であれ、追いつかれないよう一歩でも先へ逃げ続けるしかない。
これは一人称視点のゲームだが、FPSではない。そもそも戦闘というものが存在しない。Cazは電気技師であって、戦闘技術は専門外だ。プレイヤーが頼れるものは隠密行動と機転だけ。背後から迫り来るものが何であれ、追いつかれないよう一歩でも先へ逃げ続けるしかない。
荒れ狂う嵐の脅威
押し寄せる絶望と孤立感をいっそう強めているのが天候の要素だ。開発陣はスコットランド語でいうところの「dreich」な感覚を醸し出すことに力を入れている。「dreich」とは2019年に投票で「最もスコットランドらしい言葉」に選ばれた単語で、ケンブリッジ英語辞典によれば「じめじめとした、暗い、気の滅入るような天気」を表す。ロンドンの北に少しでも行ったことがある人間なら誰でもピンとくるはずだ。
『Still Wakes the Deep』は2024年6月19日(日本時間)にリリース予定で、プラットフォーム展開はXbox Games Pass、Xbox Series X|S、PlayStation 5、Steam、Epic Games storeとなる。
すでにSteam、Xbox Game Pass、PlayStation Storeではウィッシュリストへ登録可能だ。