MMORPG『Tarisland』の開発元Locojoy Gamesは、次のクローズドベータテスト開始に先駆け、秘密のカーテンの向こう、実装予定の内容の一部をファンに覗かせてくれた。
Tarisland誕生の背景
LocojoyのCEOであるGuoshiによれば、MMORPG『Tarisland』の開発に乗り出した動機は同スタジオの「RPGに対するこのうえなく深い愛」だったという。
「私もクリエイティブチームも、この手のゲームはよくプレイしていたんですよね。子供時代の友達や同級生やルームメイトと、共に旅をし、肩を並べて戦ったり、腕を競ったりした思い出は、今も記憶に深く刻み込まれています。私たちは、そういう素敵な経験をただの思い出で終わらせず、これからも生き続けるものにしたいのです。」
ゲームディレクターのYangminによれば、本作では「多様な価値観が共存する、自由度の高いゲーム世界にこだわり、プレイヤーが冒険や探索、謎解きはもちろん、魚釣りや鍛冶も楽しめて、あらゆる行動に意義がある」体験を目指しているそうだ。
その実現に向けて精力的に開発が進められている『Tarisland』では、「まったく価値観の異なる3柱の神、Primeval Gods」を含む全体的な構造が完成しつつある。プレイヤーたちは宇宙規模の災厄に見舞われた世界で自らの使命に気づき、重要な役割を果たしていくことになる。
見どころに満ちた世界
プレイヤーの心をつかむには、ビジュアル面でも魅力的な、実在感に満ちた世界も必要になる。そこでLocojoyは「ウルトラロングビジョン」や「晴れ、雨、霧など24時間常時変化する天候」といった機能の実装を重視してきた。
その恩恵にあずかれるのは長時間ゲーム世界に滞在するヘビープレイヤーだけではない。プレイ環境を問わず、平均的に質の高いグラフィックで楽しめるようになっているのだ。Yangminによれば、「プロジェクトの初期から、クロスプラットフォームでの互換性をめざしてR&Dを進めてきた」のだという。
これは「モバイル用とPC用にそれぞれ独立したアートリソースセットを用意する」ことで実現しており、UIやUXについては「クロスプラットフォームプレイヤーの行動傾向に基づき、さまざまな画面レイアウトと操作ロジックを作成した」そうだ。コアゲーマーもカジュアルゲーマーも、プラットフォームを問わず『Tarisland』を楽しめるというのは朗報といえる。
ゲーム体験に欠かせないサウンドについても、高い評価を受けているミュージックプロデューサーRussell Browerにより、すばらしい音楽が用意されるはずだ。Guoshiは、Browerの音楽について「ゲームのストーリーから着想を得て作曲されたもので、『Tarisland』のプレイヤー体験にとてつもなく重要な要素の一つとなるでしょう」と語っている。
つまり、主役はあくまでもプレイヤーということで、Guoshi率いるチームの目指すものは明確だ。 「私たちはこの作品で、ゲームの楽しさを最も純粋な形で呼び戻せればと願っています。RPGというジャンルを愛するすべての冒険者たちが、そうあってほしいと思い描くような、そんな世界を生み出したいのです。」
『Tarisland』の第2回クローズドベータテストは11月15日に開始し、アルゼンチン、ブラジル、ヨーロッパ、東南アジア、カナダ、北米地域のPCおよびAndroidユーザーが対象となる。対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語。現在、参加登録を受付中だ。
『Tarisland』はiOS、Android、PCで2024年第1四半期のリリースが予定されている。