先日トルコのイスタンブールで開催されたHonor of Kings Invitational Season 1では、1週間にわたる激戦の末、ブラジルのVivo Keyd Starsがチャンピオンの栄冠を勝ち取った。
決勝ではAlpha7 Esportsとの同国対決を制し、賞金総額300,000米ドルから優勝賞金100,000米ドルを手にすることになった。さらにSeason 2への出場権が確定するため、8月にサウジアラビアのリヤドで行われる賞金総額3,000,000米ドルのMidseason大会への道が開ける。
惜しくも敗れたAlpha7 Esportsも、準優勝賞金として50,000米ドルを手に入れた。
決勝戦は5セット中3セット先取したほうが勝ちとなるベスト・オブ・ファイブ形式で行われた。緒戦は互いを警戒したにらみ合いが続き、試合開始から7分間でキルは2つしか発生しなかったほどだった。しかし、やがてVivo Keyd Starsは集団戦を避けオブジェクトに集中する作戦に出て、マップ各所のタレットを制圧することで徐々に勢いを付けていく。
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中盤にはVivo Keyd StarsがジャングルでAlpha7 Esportsを1人ずつ手際よく倒し、試合の流れをつかんだ。これに対してAlpha7は、Overlordをすばやく殺して攻撃力と体力回復の強化バフを得ようとしたが、Vivo Keyd Starsにキルを奪われ、逆にバフを献上してしまう結果になってしまった。
最終セットのAlpha7 Esportsベースでは、Vivo Keyd Starsがすべてのタレットを奪い、わずか16分足らずでトーナメントの決着をつけた。
Alpha7 Esportsは友人だし、とても良いチームです。勝つのは簡単ではなかった。
Vivo Keyd Stars、WindRJ選手
「非常に厳しいトーナメントでしたが、僕たちにはチームワークと積み重ねてきた練習量がありました。Alpha7 Esportsには以前に0-2で負けているので、今回勝つことができたのはとてもうれしいです。」とVivo Keyd Starsのトップレーナー、Felipe “Niap” Vinicius de Sousa Fantinatiはコメントした。
またチームメイトのMatheus “WindRJ” Moreira Bragaは「Alpha7 Esportsは友人だし、とても良いチームです。勝つのは簡単ではなかった。いい試合でした。」と語った。
ドラマチックな3位タイ
トルコのFUT Esportsとアラブ首長国連邦のStalwart Esportsは3位タイという結果になった。FUT Esportsは目覚ましい強さとスキルでグループAブラケットを1位で勝ち上がったが、残念ながら準々決勝から先へ進むことはできなかった。
Stalwart Esportsは29分にも及ぶ激戦の末にグループBステージを3位で突破した。この対決は本トーナメントで最も長い試合となった。しかしその後、準優勝のAlpha7 Esportsに3-0で圧倒されてしまった。
『Honor of Kings』のeスポーツイベントとしては、このあと5月19日~5月16日に行われるHonor of Kings 2024 Open Seriesも控えている。
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Open SeriesはInvitationalsへの門戸をさらに広げる目的で開催されるもので、ここで勝てばシーズン2への出場権を獲得できる。上位入賞チームはサウジアラビアで行われるMid Season Esports World Cupにおいて世界のトップチームと対戦することになる。