女大公Armandaがアラキスに進出
『Dune: Spice Wars』は、惑星アラキスの覇権をめぐりHouse Atreides (アトレイデス家)、House Harkonnen (ハルコンネン家)、Smugglers (密輸業者)、Fremens (フレメン)といった諸勢力が全土で抗争を繰り広げるゲームだ。開発元Shiro Gamesはその戦場にニューフェイスを登場させようとしている。優雅なる名門貴族、House Ecaz (エカーズ家)だ。
House Ecaz、参戦
一流の芸術家たちのパトロンであり、あらゆる娯楽と快楽に精通し、生を享受する術を心得ているHouse Ecazは、惑星アラキスのエキゾチックな魅力に目を付けた。昔からHouse Atreidesに友好的な領家ではあるが、アラキス特産のスパイスが生み出す富で領家の輝かしい宝石コレクションをさらに増やせるとあれば、思いとどまる理由はない。
めくるめく豪奢なスタイル、隠然たる影響力、そして巧妙な政治手腕を備えたHouse Ecazがこのゲームに到来すれば、どの勢力も無縁ではいられないだろう。
女大公 – Archduchess Armanda Ecaz
Archduchess Armanda Ecazは上品な貴婦人であり顔も広く、敵に回せば手ごわい相手だ。成功と光り物に目がない振るまいから、だまされやすいカモのように見えるが、その政治的嗅覚の鋭さは決して軽視できない。
彼女は銀河帝国の中でもとりわけ強大な領家の当主として、あらゆることを見聞きし手を染めてきた。貴重な味方にも厄介な敵にもなりうる彼女に対して事を構えるなら、それなりの代償が必要になるだろう。
評議会 -Ecaz Councillors
本作におけるHouse Ecazの統治体制を語るなら、同家の一族についても触れねばならない。Archduchessは主だった権力の座を自分の娘たちに割り当てているからだ。
House Ecazの長女で次期当主であるSanya Ecazは、人好きのする性格と趣味の広さで、一族の後援を受ける芸術家たちに人気が高い。次女のIlesa Ecazは引っ込み思案で愚痴っぽい性格だが、それを逆手にとって人に罪悪感を抱かせ、思いどおりに操る術に長けている。
末娘のMesa Ecazは行動的で明敏な性格で、人々の助けになりたいという衝動に駆られている。評議会のまとめ役を務めるのはWhitmore Bludd、Ginaz (ギナーズ)の名高い剣術指南だ。House Ecazに召し抱えられてからは、有能な指揮官として活躍している。
ゲームプレイにおけるHouse Ecazの特徴
このゲームでHouse Ecaz勢力をプレイするなら、人心掌握こそが鍵となるだろう。House Ecazは芸術を利用して敵の評判を落とし士気を下げる力を持つ。彼らが建てるMasterpiece (芸術作品)は、破壊すれば必ずLandsraad (領主会議)や惑星住民の怒りを招いてしまうのだ。
逆にこの能力で地元文化を保護することもできる。占領不可能な集落に囲まれた不可侵地帯を作り、アラキスに影響力と領土を広げていくのだ。これをGarden Resort (庭園リゾート)でさらに強化することもできる。武器を抜かざるをえなくなったら、Ecaz兵たちの出番だ。Champion ユニットは敵を倒すごとに強さが増す。
House Ecazの固有ユニット
Ecaz家の下級貴族は勇敢さと名誉を重んじる。戦争は彼らにとって、死後も残る名声をうち立てる絶好の機会だ。アラキスの前線に送りこまれたEcaz軍の精鋭部隊は、スマートかつスタイリッシュに勝利を収める。
固有ユニットとしては次のようなものがある。
- Squires: 郷士隊。敵陣の最も厚いところで攻撃を受け止め、防御を削って、より攻撃力の高いユニットがとどめを刺すための隙を作る装甲槍兵。
- Musketeers: 銃士隊。ヘビーマスケット銃で武装し、大型の獲物を狙う。重装甲の敵も倒せる火力がある。
- Fencers: 剣士隊。優美な細剣で武装した近接戦のスペシャリスト。後衛部隊の懐に斬り込み、勝利を確実なものにする。
- War Banners: 戦旗。House Ecazの旗を掲げてその存在を知らしめる浮遊ユニット。Ecaz兵の士気を高め、敵兵の士気を挫く。
- Knights: 騎士隊。Ecaz家の貴族たちで、勇敢さを示すために参戦した。部下を率い、自らも長剣を振るって戦う。
『Dune: Spice Wars』は9月にいよいよバージョン1.0がリリースされる。
(注: 『Dune: Spice Wars』は2023年9月5日現在、日本語対応の予定がありません。本記事内の関連用語は、読者の参考のため、小説『デューン 砂の惑星〔新訳版〕』(酒井昭伸訳)に準じて独自に翻訳されたものであり、『Dune: Spice Wars』内で採用されている訳ではありません。あらかじめご了承ください。)