イスタンブールでは先日、Honor of Kings Invitationalの記念すべき第1回大会となるSeason 1が開催された。この大会には世界各国のトップチームが集い、1週間にわたる白熱した戦いの末、決勝戦をブラジルのVivo Keyd Starsが制してチャンピオンの栄冠に輝いた。
『Honor of Kings』はモバイルMOBAの中では世界最大級のプレイヤー規模を誇り、デイリーアクティブユーザーは1億人を超える。大会中に観衆を沸かせた名場面の中から、戦略の冴えや思わぬ大逆転、選手の純粋な技量の高さが光るハイライトを5つ厳選してご紹介しよう。
#5: 準々決勝1日目、IW NRX vs. Stalwart Esport
Stalwart Esports (STE)は序盤にいち早くOverlordを確保して有利に立ち、試合の主導権を握った。
しかしIW NRXのすばやい反撃により、プレイヤー4人を相次いで倒されてしまう。最後に生き残ったSTE.ClueをIW NRXの4人が取り囲むという形勢逆転の構図になった。STE.Clueは1対4の絶望的な状況に追い詰められつつも奮闘したが、その抵抗も長くは続かず、試合はIW NRXのすみやかな勝利に終わった。
#4: 準決勝2日目、Vivo Keyd Stars vs. Major Pride
Vivo Keyd Stars (VKS)が圧倒的な強さを見せた第3試合。この対決でのMVPはなんといってもVivo Keyd Starsのトップレーナー、VKS.Daniだろう。VKS.DaniはTyrantのキルを奪ったばかりか、その後3人に狙われてなお生き延びたのだ。
Major Prideはリスクを計算に入れつつTyrantを倒しに行く賭けに出たわけだが、Vivo Keyd Starsにキルを盗まれたことでそれが裏目に出る結果となった。
#3: グループステージ1日目、IW NRX vs. BJK
NRXは戦力をミッドレーンに集中する作戦に出たが、BJKは巧みにそれをいなし、逆にNRXに手痛い損害を負わせた。BJK.LizzはNRXがミッドレーンの乱戦に気を取られている間、密かに裏へ回ってNRXのCrystalを狙ったが、残念ながら失敗に終わった。
#2: 準決勝、Alpha7 Esports vs. Stalwart Esports
Alpha7 Esports (A7)が目を見はる技量、戦略、チームワークを見せた。試合中に着々と布石を打ち、トップレーンでのガンクをみごと成功させる。
STE.Wawaが辛くも集中攻撃を逃げのびるかと思われたが、A7のAomineがそれを許さず、すみやかにとどめを刺した。
#1: 決勝、Alpha7 Esports vs. Vivo Keyd Stars
第3試合、VKSは怒濤の攻勢で有利な形勢を確保し、14分であっさりとベースに到達して勝ちをつかみ、チャンピオンとなった。
VKSの完璧なスキルと戦略の鋭さを証明する勝利といえる。A7も果敢に応戦したものの、VKSが序盤で試合の主導権をがっちり握り、流れを変えることを許さなかった。A7の勝ち目を早々に封じる圧倒的な試合運びである。
Honor of Kings Invitational Season 1はVKSが激戦の数々を制して栄冠をつかみ、記念すべき初代チャンピオンの座に輝いた。