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『Warframe』新拡張では1999年に遡るタイムトラベルストーリーが展開

Arthur見参

カナダ、オンタリオ州ロンドン — Digital Extremesが開発するオンラインアクションRPG『Warframe』は、特色ある数々の拡張で広大な作品世界に新風を吹き込みながら絶えず進化を続けてきた。

宇宙船戦闘にオープンワールド探索、ローグライト風モードに続く次なる拡張は、本作史上最も大胆なストーリー主導型キャンペーンとなる――改変された1999年へ遡るタイムトラベルだ。

この新拡張「Warframe: 1999」では、サイバーパンク小説のスタイルとトーンと『マトリックス』や『JM』といった90年代のSF映画を融合させた、新たなタイムトラベルストーリーキャンペーンが展開される。プレイヤーはもうひとつの1999年を生きる凄腕の傭兵として、時空を越えて魔手を伸ばす邪悪な勢力と戦うことになる。

Warframeコミュニティへの感謝祭として今年も開催されたTennoCon 2024では「Warframe: 1999」の最新ゲームプレイ映像が公開された。このファンイベントに先立ち、Level Infiniteは『Warframe』クリエイティブディレクターのレベッカ・フォードに取材し、この大型拡張が世紀末の混沌の時代を生きた傭兵のロールプレイと仲間たちとの絆の深まりをどう掘り下げようとしているのか、詳しい話を伺った。

パーティを始めよう――1999年風に

Warframe: 1999に登場する架空のボーイバンド「On-Lyne」

「Warframe: 1999」拡張では、メインストーリー「壁の中の囁き」キャンペーンのその後が語られる。このキャンペーンでテンノたちは正体不明の敵「壁の中の男」と対立することになった。

勢力を伸ばす「壁の中の男」から逃れるため、謎の科学者Albrecht Entratiはオロキンのテクノロジーを使って過去へとタイムトラベルした。そこで彼と遭遇した傭兵Arthur (声の出演: Ben Starr)とその仲間たちが、本拡張の新たな主人公となる。

集結する傭兵たち

Arthurたちはどうやらテンノの前身にあたる者たちらしい。プレイヤーはArthurを操作して、街の中でさまざまなミッションをこなしていくことになる。この街は堕落した人為的ミュータントたちが牛耳っており、のちにテンノたちの時代を大きく動かす一連の出来事は、彼らの抗争に端を発しているようだ。

「Warframe: 1999」は前拡張の続編として、物語の全貌を浮かびあがらせていくものになる

フォードによれば、「Warframe: 1999」は前拡張の続編として、物語の全貌を浮かびあがらせていくものになるという。「壁の中の囁き」キャンペーンで起きた出来事のあと、テンノと「壁の中の男」の対決がどう展開していくのかが描かれる。 

また主要キャラクターたちとの交流に新機軸を取り入れることでナラティブが深化し、スタイリッシュな90年代風都市の中で華麗なアクションシーンも展開される。

90年代の空気を私たちなりに捉えようと、当時のさまざまなスタイルや音楽を参考にしましたが、特に脚光を当てたかったのは90年代のゲームカルチャー周りです。

レベッカ・フォード、Warframeクリエイティブディレクター

「90年代の空気を私たちなりに捉えようと、当時のさまざまなスタイルや音楽を参考にしましたが、特に脚光を当てたかったのは90年代のゲームカルチャー周りです。テクノロジーが普及しどこにでもスクリーンがあるのが当たり前になりつつある光景を、ヨーロッパ風の都市で展開することで、Albrechtの時を超えた旅の物語にうってつけの舞台を作りあげることができました。」

チームを組み未知の敵に立ち向かう

プレイヤーが様々な近接武器や銃火器を操りパルクールの技や元素の力を駆使して敵をなぎ倒していくという点はおなじみのゲームの流れとなる。 

「Warframe: 1999」では、Arthurとその仲間たちを操作し街の中でミッションをこなしていくことになる。その過程では彼らがスタイリッシュなバイクに乗って目的地に向かい、みごとな身のこなしで鮮やかに立ち回る様子も見られるだろう。古典的なサイバーパンク作品を思わせるシーンやテーマを取り上げながらも、そこにはWarframeの独特な魅力ある世界観がしっかりと維持されている。

「1999」のもうひとつの特色は、Arthurの仲間たちそれぞれと個人的な絆を結べるという点だ。拠点ではArthurの妹のほかに傭兵チームのメンバーと会ったり、90年代のインスタントメッセンジャー風のチャットでプライベートメッセージをやりとりしたりできる。チャットを通じて各メンバーのことを知り、絆を深め、特定のメンバーとロマンスを育むことさえできる。

フォードによれば「1999」のキャンペーンにはロマンス要素が含まれており、ストーリーは1999年の大晦日にクライマックスを迎える。

「年越しをテーマにする上で、これは絶好のアクセントになるだろうと思いついたんです。」とフォードは語った。「年越しのキスという慣習には一種の願掛けの要素があります。今拡張の主人公たちにとって、そしてプレイヤーにとって、必ずまた会えるようにという祈りを込めた特別な瞬間なのです。」

新キャラクター「Aoi」

今年リリースされる拡張はこれだけではない。「Warframe: 1999」への導入として、ストーリー上の序章となる「The Lotus Eaters」アップデートが配信される。 

「1999」アップデートを通じて、私たちはこの路線をさらに推し進めていくつもりだということを、世界に、そしてコミュニティにお見せできればと思っています。

レベッカ・フォード、Warframeクリエイティブディレクター

Warframeの追加やプレイの快適性向上のためのアップデートも予定されている。東京ゲームショウ2024では、Digital Extremesから今後のゲームコンテンツ展開に関する新情報が公開される予定だ。

「私を含めチーム一同、このゲームにはまだまだ発展の余地がおおいにあると考えています。『Warframe』には今もこれからも、発想や技術の面で多くのイノベーションが必要になるでしょう。「1999」アップデートを通じて、私たちはこの路線をさらに推し進めていくつもりだということを、世界に、そしてコミュニティにお見せできればと思っています。」とフォードは述べた。

「Warframe 1999」は2024年冬にリリース予定で、2025年にもさらなるアップデートが計画されている。

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