『Warframe』開発元のDigital Extremesは「Warframe: 1999」拡張をさらに発展させていく構えだ。次期アップデート「テックロット・アンコール」では、ギターを武器としバトルに新鮮さをもたらす新WARFRAME「Temple」が登場し、頽廃した都市ホルバニアで新たな冒険が幕を開ける。

「テックロット・アンコール」は『Warframe』12周年となる2025年最初のメジャーアップデートであり、日本時間3月20日午前0時から実装される。「1999」の続編としてArthurと傭兵仲間たちのさらなる冒険を描きつつ、並行して「現在」のストーリーも展開する。テンノは宇宙を駆けめぐり、銀河にはびこる感染体テックロットをはじめ様々な敵と戦うことになる。
先日のDigital Extremes Devstreamでは「テックロット・アンコール」の実機プレイ映像が公開された。Level Infiniteはそれに先立ちWarframeコミュニティディレクターのミーガン・エヴェレット氏への取材を行い、本作の現状、次期アップデートの内容、「1999」の好評ぶりなどについて聞いてきた。
好評を受けてさらなる展開を
エヴェレット氏は「『1999』は驚くほどの好評でした。TennoCon 2023で最初のデモを公開しましたが、世界観への反響はまさに熱狂的といえるほどでした。」と言う。
「『1999』はローンチから予想以上の好評でした。」
「Warframe:1999」はプレイヤーに大胆かつエキサイティングな新しいストーリー展開を提示した。これはもう一つの1999年をめぐるタイムループもので、テックロットと呼ばれる感染体が地球で爆発的な増殖を始めたことと絡めて語られる。テンノ氏族のWARFRAMEの前身であるPROTOFRAMEのクルーたちがAlbrecht Entratiの邪悪な陰謀をいかにして阻止したかは、プレイを通じて体験することになる。

「テックロット・アンコール」はWarframeを土台に「1999」の世界観ならではの体験をさらに追求するアップデートとなる。プレイの快適さを向上させる改善はもちろん、追加キャラクターや新たなアクティビティも投入される。グラムロックをイメージした燃えさかる炎のような新WARFRAME「Temple」に加え、Frost、Saryn、Nova、Temple用の新PROTOFRAMEがアンロック可能になる。それぞれに独立したサイドクエストや変形するGeminiスキンが用意されており、キャラクター間の関係構築も楽しめる。


エヴェレット氏は「1999」リリース当初をこう振り返る。
「かなり熱狂的な反響がありました。PROTOFRAMEやロマンス&親交システムの実装を受けて投稿されたファンアートの量といったら、信じられないほどでした。12年もの歴史を持っていて、今までキャラクターの関係構築に関するシステムなど一切無かったゲームにこのようなコンテンツを投入するのは私たちにとって大きなリスクだったのですが、キャラクターたちが皆さんから本当に愛され、彼らの物語をもっと知りたいと思ってもらえたことがとても嬉しかったです。」
「テックロット・アンコール」の新コンテンツ

「テックロット・アンコール」で追加されるコンテンツは「Warframe: 1999」でメインクエスト「ヘックス」を達成済みなら誰でもプレイできる。プレイヤーはArthurとその傭兵仲間たちを強化したり、対面でのやり取りやレトロなインスタントメッセンジャー(KOL)でのチャットを通じて互いの絆を深めたりしながら、「1999」の世界の謎へと迫っていく。特にテクノサイト・コーダを戦いながら追い詰めていく宿敵システムと、テックロットを阻止する新ミッションが注目だ。
本アップデート最大の目玉はギター演奏で戦う新WARFRAME「Temple」だ。自我を持つギター、Lizzieを奏でることで炎ベースの攻撃を行える。有名ロックスターとしての技量を見せることで味方の能力も強化でき、そのための曲も完全オリジナルで用意されている。自分や味方を鼓舞し、ロックスターの魂を見せるのだ。
「テックロット・アンコール」のメインコンテンツの中には、当初「1999」で実装予定だったがリリースに間に合わず見送られたものも。
エヴェレット氏によると、「テックロット・アンコール」のメインコンテンツの中には、当初「1999」で実装予定だったがリリースに間に合わず見送られたものもあるという。
「テクノサイト・コーダ(感染体リッチ)はもともと『1999』拡張に入れたかったコンテンツなんです。でもそうするとリリースを遅らせることになるので、それはだめでしょうということになりました。」と経緯を話してくれた。
ホルバニアセントラルモールで探索できる範囲が広がるほか、各ゲームモードにアップデートが入り、やれることも増える。例えば「ステージ・ディフェンス」はおなじみの防衛ミッションにひねりを加え、新しい味方Flare (TempleのPROTOFRAME)をロックコンサートのあいだ守り切るという任務。
また。新たに追加される「次元アルキメデア」モードはWarframeでも史上最も難度の高いコンテンツとなる。ランダムなミッションを連続でこなしていき、みごと完遂できれば新しいオーグメントが手に入る。
また、1999ではプレイヤー拠点に装飾品やアーケードゲームを置くこともできる。今回のアップデートではミニゲーム「Ollie’s Crash Course」が追加される。これはアトミサイクルで奇妙なコースを走り、リーダーボードでスコアを競うというものだ。ゲーム内のコンソールから起動することで遊べる。

快適性向上のための変更としては、例えばRiven収容量が135から165に引き上げられ、防衛ミッションのウェーブ間隔が短くなり、マッチングで編成されたスクワッドはミッション終了後に解散される(プリメイド編成の場合はそのまま残る)。KIMシステムにも調整が入り、好感度がアップする会話オプションが増える。
3月20日に「テックロット・アンコール」がリリースされた後は、2025年7月18~19日にTennoCon 2025も控えている。Warframe 12周年を祝い、『Warframe』や『Soulframe』の最新情報が披露され、ファン必聴のライブコンサートも開催される場となる。
「Warframeは12周年を迎えましたが、私も入社からちょうど12年目になるんです。」とエヴェレット氏は明かしてくれた。「1年目に自分のデスクに座って、このゲームって5年後もまだあるだろうかと考えたことを思い出します。結局、今でも賑わっていますし、コミュニティはどんどん大きくなっています。私たちはプレイヤーが0人になるまで『Warframe』を作り続けるつもりです。遊んでくれる人が1人しかいなくても、その人のためにコンテンツを作ります。」
Warframeの「テックロット・アンコール」アップデートは無料で、日本時間3月20日午前0時に全プラットフォームで実装される。