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Honor of Kings eスポーツの強豪「Black Shrew Esport」とは何者か

Black Shrew Esport (BSE)は現在、Honor of Kings eスポーツにおいて世界最強クラスのチームといってもいいだろう。

クアラルンプールではHonor of Kings Invitational Season 2優勝を勝ち取り、最近サウジアラビアのリヤドで開催されたHonor of Kings Invitational Midseason 2024でも準優勝という結果を収め、マレーシアの誇りとなってきた。

Midseason 2024では連戦連勝の快進撃を続けてきた彼らが決勝では一転、KPL Dream Teamに3-0のストレート負けを喫するというドラマチックな展開もあった。

とはいえそれは18分もの激闘の結果であり、このトーナメントで王者KPLに最も長く持ちこたえたことになる。

決勝戦の模様を動画で見る

来たる10月にインドネシアのジャカルタで行われる2024 Honor of Kings Championshipでも、BSEは新たな活躍を見せてくれることだろう。

「僕たちはもっと強くなって帰ってきます。」と、Black Shrew Esportでジャングラーを務めるJimmy Tan Tien MengはLevel Infiniteのインタビューに答えた。

もう一人のジャングラー、Chan “MusangKing” Tat Yannは「ぼくたちが他のチームに簡単に勝てたのは、ぼくたちの方がずっと経験を積んでいるし、チームを組んで練習してきた時間も長かったからです。」と述べた。

(参考記事: LGD Gaming Malaysiaが一躍トップに:Honor of Kings Invitational Season 2トーナメント

『Honor of Kings』をプロとしてプレイし始めてから約1年と、比較的歴史の新しいチームながら、メンバーはすでに並々ならぬ自信を見せはじめている。  このチームは2023年7月、ヘッドコーチLai “Joker” Kok Kiongによって結成された。中国のeスポーツ団体LGD Gamingと提携し、最近までLGD Gaming Malaysiaという名称で活動していたが、再び改称してBlack Shrew Esportになった。

世界級のチームを作る

Joker自身も元HoKプロプレイヤーで、中国のAG Super Playと契約しXu “YiNuo” Bicheng (MidseasonにはKPL Dream Teamメンバーとして出場)などのプレイヤーの指導を行っていた。

1年後、彼はマレーシアで世界チャンピオンチームを作りあげてみようと帰国を決意した。

UCKPL champion teamに連絡をとって、一緒に頑張ってみないかと誘ったんです。私は直前までKPLで働いていたので、KPLのリソースを利用させてあげられるからと。高度なスクリム練習とかね。」

そこでChan “MusangKing” Tat YannとRyan “JR” Na Jie Rongがチームに加わった。

チームの双璧ジャングラーの一人、Chan “MusangKing” Tat Yann

「僕たちはBlack Shrew Esportに入る前、みんな別々のチームで活動していました。それをJokerが集めてきて一つのチームにしたんですが、初めは小さなクラブみたいに思われていました。当時マレーシアにはまだ中国のKPLみたいなプロリーグがなかったんで。」とJimmyは語る。

Jokerによれば、最終的にLGD Gaming傘下でチームを結成することを決めたのは、この団体が『Honor of Kings』に関して持つ経験を活用したかったからだという。

栄冠に甘んじることなく

Jokerはヘッドコーチとして、選手たちには世界を目指してほしいと考えている。

「彼らはよく『自分はマレーシアで一番だ』と言いますが、私としてはそんな所で満足して終わってはいけないと思うんです。あえてコンフォートゾーンから踏み出すことが必要です。」

「あえてコンフォートゾーンから踏み出すことが必要です。」

一方、MusangKingとJimmyは獲得した賞金を貯金するつもりだという。S2で優勝、Midseasonで準優勝をとったことで、MusangKingは15万米ドル、Jimmyも8万米ドルを稼いでいる。

「とりあえず貯金するつもりです。PS5ぐらいは買うかも。」とMusangKingは言う。

Honor of Kings Invitational Midseasonを終え、Black Shrew Esportはすでに次の2024 Honor of Kings Championshipに目を向けている。インドネシアのジャカルタで開催されるこの大会では、世界各地から勝ち上がってきた16チームが世界チャンピオンのタイトルと賞金総額100万ドルを賭けて対決することになる。

結果がどうなろうとも、すばらしい戦いになることは確かだ。熱戦の模様はこのサイトでも随時お届けする。

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